コミケクイックリファレンス 共通編
 コミックマーケットの参加者それぞれの注意点、マナー、その他情報が満載! 重要なところは覚えておこう。試験に出るかも!? コミケはみんなのもの。協力しあって2001年冬コミを成功させよう!
▼参加者とは

 コミックマーケットでは、参加サークルや一般来場者、コスプレイヤーおよびスタッフをすべて「参加者」と呼んでいます。
 これは、コミックマーケットが自費出版物を中心とした新たなる文化育成の場だという理念を象徴しているものです。一般来場者は、客という扱いではなく自分が買うという行為を通じてコミックマーケットに参加しているということなのです。サークル参加者も、この場で販促物即売活動を行っているのではなく、コミックマーケットという「ぶんか」の担い手として参加していることになります。コスプレイヤーも、コミックマーケットならではの自由な表現者ですし、スタッフは運営をはじめとしてコミケ全体を守るという役割で参加しているのです。
 参加しているという意識をみんなで持ち、このイベントをよい思い出にしようではないですか。
▼禁止事項

 コミケでは安全のため次に紹介する禁止事項が定められております。違反した場合、強制退場などの罰則がありますので、よく読んで理解しておきましょう。
 ○深夜来場などを含む徹夜行為
 ○会場内またはその付近でのテントの設営や野営行為
 ○会場付近での違法駐車
 ○指定場所以外での喫煙を含む火気の使用
 ○飲酒
 ○会場の内外に関わらずすべての集会活動
 ○混雑のもととなる形でのサイン会など
 ○会場のコンセントの使用(盗電といいます)
 ○参加者全員に迷惑のかかる行為(無許可の撮影、ラジカセなどで騒音をまきちらすなど)
 ○その他コミケ参加者にふさわしくない行為
 ○法律に違反するすべての行為
 また、持ち込み禁止リストにある物品を持ち込んだ場合も、強制退場になります。
▼会場
 コミケ当日の会場は、予想以上に混雑しています。人の波にストレスを溜めてしまいがちですが、これは「これだけのファンがいる。自分は、これだけの大勢の人と同じイベントを共有している。これほどにうれしいことはない」という意識に変えてはいかがでしょうか。
 ただし、わざと混雑を作ってはいけません。一般参加者なら通路にしゃがみこんだり、立ち話で止まるとか、サークルなら通路に荷物を置いたり、コスプレイヤーだとついついカメラを持った人の求めに応じてポーズを決めているうちに通路がいつの間にやら即席撮影会に早変わり。会場の通路は、あくまでも通路です。参加者が移動する場所です。立ち止まりたくなったら脇に待機するとかして混雑の原因を作らないようにつとめましょう。
 隅で座り込むのもやめましょう。サークル参加者やスタッフの通行の邪魔になります。会場内は広いですが、走るのはやめましょう。企業ブースや人気サークルの販売が開始されたというところで、かなりのひとが走りますが、彼らと同じことをやってはいけないのです。それでころんでケガをしたり、他のサークルの販売物を落として台無しにしたり、他の人にぶつかったりしたら……。
 サークル参加者がちょっと外出したあとで急いで戻らなきゃと走るのも同じことです。
▼コインロッカー
 泊まりこみでコミケに参加するひとで、ホテルや友人宅などに荷物を置けない場合は、コインロッカーを利用しましょう。ただし、会場や周辺の駅のコインロッカーは、帰りの混雑の一因を作ることになるので控えるようにしましょう。幸いにも、山手線圏内のほぼすべての駅構内にはコインロッカーが設置されていますので、なるべく、会場周辺や会場へのアクセスに関わる駅以外のコインロッカーを利用することをオススメします。
▼タバコと防災
 防災上、タバコは決められた場所で喫煙する事になっていますので守りましょう。会場の外など灰皿のない所で喫煙することも考えて、携帯用灰皿を用意しておくことも忘れないように。また、防災に関しては、喫煙以外にも様々な決まりがありますので参加者全員、次の注意事項をよく読んでおきましょう。
 【防災上の注意点】
 ○カタログなどに記載されている非常口、消火器、消火栓、および会場内に赤テープで明示されているところは、防災上重要なポイントです。妨げにならないよう荷物を置いたり立ち止まらないようにしてください。  
 ○サークル参加者の場合、机に使用するテーブルクロスやじゅうたん・マットなどは、防火性・耐火性のあるものを用意しましょう。のぼりや看板を使用するときは、机上から1メートル以内、横幅90センチ以内に決められています。動かないようにしっかりと固定しておきましょう。
 ○手持ち看板は「長物」扱いとなり禁止されています。また、紙製の看板・テーブルクロス・風船も使用禁止です。許可を受けていても、その後の混雑状況などにより、スタッフから撤去をお願いされることがありますので、そのときは指示に従いましょう。
 ○消防署の指導により指示が変更されることがあります。
▼チラシ(共通編)
 チラシは、各サークルスペースおよび西等4Fの同人誌委託販売コーナーにて配布されています。それ以外でのチラシは受け取らないようにしましょう。ゴミ箱からチラシ類を回収する場合、ゴミ箱を監視している職員の方に一声かけ、許可を得てからにしてください。
▼ゴミ
 コミケなどの大きなイベント会場では、ゴミが多く出やすいものです。ポイ捨て厳禁は常識としても、帰りに周辺の駅やコンビニなどのゴミ箱に捨てていくのはやめましょう。
 コンビニ袋などゴミ袋として使えるものを一人一人が持ち歩くことが大切です。ゴミを捨てる際には、1つの袋に空き缶も紙も一緒に突っ込むのは分別回収の妨げです。ビン・カン類、チラシ・紙類、ペットボトルやその他のゴミと3〜4袋に分けた上で会場内の指定のゴミ箱に入れましょう。いったん会場から出た後は、ゴミを家まで持って帰るくらいの気持ちが必要です。
▼子ども
 多くの参加者でごった返していたり、室内にもかかわらず気温の差が激しいコミケ会場は、小さな子どもにとって、決して安全な空間とは言えません。保護者は、他人に迷惑をかけないよう、また危険な目にあわないように、常にそばにいて目を配りましょう。
 混雑の原因になるのでベビーカーでのご来場は原則的に禁止です。なお、会場内には授乳室が用意されていますので、乳児を連れてくる場合は事前にカタログなどで場所をチェックしておきましょう。
 幼稚園児や小学生低学年などの子どもを連れて行く場合、必ず衣服の目立つところに迷子札(住所・氏名・電話番号・保護者氏名を明記。サークル参加者の場合はサークル名と配置場所も加える)をつけるようにしましょう。万が一はぐれてしまった場合は、すぐに一番近い地区本部に行き、迷子届けを出しましょう。
▼救護班
 コミケ会場で、病気やケガに襲われたときは、救護室に行きましょう。救護室は東4ホールと西棟2Fにあります。診察時間は8:00〜18:00までです。また、診察のときに医師が利用するので、かかりつけの病院・医院を書いたメモや服用している薬を持参しておくことを忘れずに。場合によっては救護室から病院に搬送するので、保険証(コピー可)もあわせて必ず持っていきましょう。救護室に行かずに直接救急車を呼ぶのは、混乱を招くことになりますので控えましょう。
▼トイレと行列
 トイレではフォーク型整列で並ぶ決まりになっています。これは、それぞれの便器ごとに並ぶのではなく、一本の列に並び、先頭の人から空いた便器に行くというものです。銀行や郵便局でのATMコーナーなどの順番待ちでよく見かける方式です。
▼電話と待ち合わせ
 お互い連絡を取りながら移動したり、他のサークルに委託した商品の販売状況の確認、コミケに来ていない友人とのメール交換など、様々な場面で携帯電話を使用するはずです。しかし、コミケ開催期間中の東京ビッグサイト周辺は非常に電波が入りにくい環境となっています。
 さすがのビッグサイトも数十万人が携帯電話で連絡を取り合うことは想定されていないので(数十万人も来るイベントはコミケだけと言ってもいい)、地域基地局の回線がパンクしてしまうのです。もちろん、メールの送受信もできなくなります。
 どうしても電話連絡をしたいという人は、コミケ会場内に設置してある公衆電話コーナーを利用しましょう。その時のために、あらかじめコンビニなどでテレホンカードを買っておくことをお忘れなく。また、最近では従来のテレホンカードが使えないICカード式公衆電話が普及していますので、その専用カードも買っておきましょう。ICカードは1枚1000円で105度数使えます。待ち合わせの場合、頻繁に電話連絡を使うのは避け、あらかじめ来場前に集合時間を決め、その時間になったら西棟と東棟の間にある会議室2F「イベントプラザ」に集まるようにしておきましょう。
▼宅配便
 会場からの宅配便発送を受け付けているのはペリカン便とクロネコヤマトだけです。受付場所は各棟のホールに設置されています。コミケ閉会時間の前後には大変混雑しますので、大量の荷物を送る場合は早めに並びましょう。貴重品類や現金は送らないように、梱包用のダンボールは、会場で入手できますが、梱包テープやボールペンなどは持参していき、何かあった場合にはすぐ対処できるようにしましょう。
▼不審物
 不審物と思われる物を見つけた場合、「触るな! 踏むな! 嗅ぐな! 蹴飛ばすな!」が基本です。黙って目で確認した後、そのまま近くのスタッフにお知らせください。騒ぎ立てるのはパニックにつながる原因になりますので、落ち着いて行動しましょう。
▼トラブル
 参加者同士のトラブルは、当事者間で解決するのが原則です。ただし、設置などにトラブルの原因がある場合は、サークル窓口に申し出て指示を受けましょう。コミケ参加者全員、「暴れない・騒がない・我を失わない」というマナーを守り、無用なトラブルを起こしたりトラブルの原因になるような行動を避けて、紳士的な行動を心がけましょう。
▼忘れ物・落とし物
 会場で落とし物をした場合は、すぐに各ホール入り口にあるインフォメーションにいきましょう。帰宅後に気がついた場合は、コミケ終了後2週間以内に往復はがきで問い合わせることになります。その際には、ハガキに住所・氏名・電話番号を明記の上、落とし物の形状・目印・内容物の詳細、紛失したおおよその日時と場所を覚えている限り詳細に記入して郵送で問い合わせることになっています。

あて先
〒155-0032 東京都世田谷区代沢2-42-11 池ノ上駅前郵便局留「準備会遺失物係」

 ただし、財布・定期券・高性能カメラ・キャッシュカード(通帳)・携帯電話やPHSの紛失の後日問い合わせについては、直接、東京ビッグサイトに問い合わせてください。

問い合わせ先 東京ビッグサイト 03-5530-1111(代)

 参加者の皆さんも落とし物を見つけたら、各地区インフォメーションの遺失物係に届けましょう。以下は、落とし物の問い合わせを含めたコミケ当日の窓口一覧です。
総本部―コミケッと全体に関わる問題、マスコミ取材関連など
地区本部―トラブル(迷子・スリなど)
インフォメーション―一般的な問い合わせ、落とし物対応など
販売担当―準備会発行物の販売
サークル窓口―サークル対応、見本誌回収、机・イスの調整、混雑時対応など
搬入部―印刷会社搬入の問い合わせなど
▼持ち込み品禁止リスト
 次にあげる物は、コミケ会場への持込が禁止されています。
武具・武器・銃器・弓矢・刀剣(レプリカ品も含める)
伸縮性を問わず30cm以上の長い物
錨つきの革ジャンなど周囲に危害を加える可能性のある装身具
ボール類すべて
円盤
可燃性危険物
乗り物M
酒類
動物
バッテリー
UPS
発電機
大量の電池
音の出る類の物(楽器・ラジカセなど)
ただし、ポータブルのCDプレイヤーは、CD販売の試聴用としてなら、ヘッドホン/イヤホン使用での持ち込みは許されています。
 
 

Comi-Navi.com